転職活動の進め方

エンジニア転職のコーディングテストは誰が受けるのか|14社調査

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エンジニア転職のコーディングテストは、応募する経路を選んだ人だけが受けます。当サイトが掲載している転職サービス14社を確認したところ、コードそのものを評価する仕組みを持つと明記していたのは1社だけでした。対策の前に、受けるかどうかが決まります。

14社のうち、コードで評価する仕組みを持つのは1社だった

「コーディングテストの対策をしたい」という相談の前に、確かめることがあります。そのサービスは、そもそもコードを見るのかです。当サイトが掲載している転職サービス14社の公式サイトを1社ずつ読み、評価方法として何が書かれているかを分類しました。

評価に使うと明記しているもの社数該当するサービス
その場で書かせたコード
スキルチェックのランクで応募先が決まる
1社paiza転職
GitHub のアカウント
公開リポジトリを解析してスコアを出す
1社Findy
職務経歴書・面談・求人条件での絞り込み
コードを直接は見ない
12社doda / ギークリー / Green / 社内SE転職ナビ / ウィルオブテック / ワークポート / レバテックキャリア / リクルートエージェント / マイナビ転職ITエージェント / AIdea Career / テックゴー / ユニゾンキャリア
サービス側の仕組みとしてコードを評価するのは14社中1社。調査日 2026年8月31日/対象 Career’s Net が掲載している転職サービス14社/方法 各社の公式サイトの記載を1社ずつ確認し、評価方法として明記されているものを分類(n=14)/作成 Career’s Net 編集部

「明記していない」は「出ない」ではありません。ここで数えているのはサービス側の仕組みであって、応募先の企業が選考でコーディングテストを課すかどうかは別の話です。企業ごとの選考については後述します。

この数字が意味するのは、「コーディングテストの対策」は全員に必要な作業ではないということです。12社の経路で進むなら、読まれるのは職務経歴書と面談での説明になります。

paizaのスキルチェックで公表されていること

コードで評価する1社が、スキルチェックのランクで応募先が決まるpaiza転職です。paizaは自社サイトで、スキルチェックの仕組みを次のように説明しています。

  • 結果はS〜Eの6段階で評価される
  • 問題文を読んで、課題を解決するプログラムを時間内に書いてコードを提出する
  • 提出されたコードはオンライン上で10個以上のテストケースにより即座にチェックされる
  • ランクアップのためのチャレンジは一度のみ。ただし問題には何度でも挑戦できる
  • 対応言語は Java/PHP/Ruby/Python2/Python3/Perl/C/C++/C#/JavaScript/Objective-C/Scala/Go/Swift/Kotlin

制限時間があることは明記されていますが、具体的な長さは公式の説明からは確認できませんでした。当サイトは確認できていない数値を書きません。受験前に画面で確認してください。

「ランクアップのチャレンジは一度のみ」が、対策の順番を決める

上の5つのうち、対策の組み立てを変えるのは4番目です。問題には何度でも挑戦できますが、ランクを上げる挑戦は一度だけと説明されています。

これは、資格試験のように「落ちたら次回」という形ではありません。練習と本番が同じ画面にあり、どちらのつもりで受けるかを自分で決める形です。ここを知らずに「とりあえず受けてみる」と、その一度で結果が決まります。

だから、対策の順番はこうなります。

コーディングテスト対策の順番。受けるかどうかを決める、書く言語を1つ決める、練習問題で形式に慣れる、ランクを取りに行く、の4段階を示した図
コーディングテスト対策の順番。解き方の練習は3番目で、ランクを取りに行くのは最後。作図 Career’s Net 編集部(2026年9月1日)

上位の記事の多くは、この図の3番目(解き方の練習)から始まります。1番目と2番目を飛ばすと、受けなくてよい人が時間を使い、使わない言語で練習することになります。

書く言語は「求人検索で絞り込める言語」から逆算する

得意な言語で書けばよい、とは限りません。応募したい求人がその言語で存在するかのほうが先です。当サイトが掲載している14社のうち、言語やスキルで求人を絞り込めると確認できたのは7社でした。

サービス言語・スキルでの絞り込み確認日
テックゴースキル154区分2026-08-28
ウィルオブテックスキル58種2026-08-27
AIdea Career使用言語44種2026-08-26
doda言語30種・フレームワーク28種2026-08-27
ギークリー言語27種・フレームワーク23種・クラウド・DB・OS2026-08-28
社内SE転職ナビスキル(言語)で絞り込める2026-08-25
レバテックキャリア求人票に開発環境(言語・OS・DB・クラウド)を記載2026-08-25
上記以外の7社言語での絞り込みを確認できず—
言語・スキルで求人を絞り込めるのは14社中7社。調査日 2026年8月25〜28日/対象 Career’s Net が掲載している転職サービス14社/方法 各社の求人検索画面の絞り込み条件を確認(n=14)/作成 Career’s Net 編集部

使い方はこうです。絞り込める言語で自分の候補を検索し、求人が出てくる言語で対策します。件数が出るサービスなら、対策に使う時間の配分も決められます。表の中では使用言語44種で絞り込めるAIdea Careerのように、言語の選択肢を多く持つサービスほど、候補の当たりを付けやすくなります。

もう1つ確認しておくことがあります。paizaの対応言語15種に、自分の主戦場が入っているかです。たとえば TypeScript や Rust、Dart は、上に挙げた対応言語の一覧には含まれていません。普段書いている言語で受けられないなら、対策は「別の言語で書けるようにする」という作業になります。その時間を払う価値があるかは、ここで判断してください。

スキルで細かく絞り込めるサービスを使うと、自分の言語で求人がどれくらいあるかを先に確認できます。スキル154区分で求人を絞り込めるテックゴーのように区分が細かい場合、言語だけでなくフレームワークやクラウドの単位でも見られます。ただし対象は実務経験2年以上のITエンジニアとされているため、学習中の段階では別のサービスを見てください。

練習で確認するのは、解き方ではなく「形式」

3番目の練習で確認するのは、アルゴリズムそのものより先に提出までの手順です。実務でコードを書いている人でも、この形式に慣れていないことがあります。

  • 標準入力の受け取り方。実務でファイルやAPIから読んでいる人ほど、ここで止まります
  • 出力の形。末尾の改行、区切り文字、余計なログを出していないか
  • 実行して結果を見るまでの操作。オンラインエディタでそのまま実行・採点できると説明されています
  • 言語のバージョン。手元と同じ書き方が通るとは限りません

これらは実力ではなく段取りの問題です。そして段取りは、練習で1回通せば済みます。一度きりの本番で戸惑う理由をここで消しておきます。

提出前に自分で試す3つの入力

提出コードは10個以上のテストケースで採点されると説明されています。用意されているテストケースの中身は分かりませんが、落ちやすい入力は決まっています。提出の前に、次の3つを自分で通してください。

  1. 入力が最小のとき。1件だけ、あるいは0件のとき。ループの前提が崩れやすい場所です
  2. 境界の値。問題文に書かれた上限と下限をそのまま入れます
  3. 同じ値が並ぶとき。重複を想定していない書き方をしていないか

問題文に例として書かれている入力だけを試して提出すると、この3つが未確認のまま出ることになります。

受ける前に確認しておく4つのこと

ランクを取りに行く前に、画面で確認できることがあります。公表されていない情報を推測で埋めないための確認です。

  1. 制限時間の長さ。paizaは「制限時間内に提出する」と説明していますが、具体的な長さは公式の説明からは確認できませんでした。受験画面で見てください。当サイトは確認できていない数値を書きません
  2. 使う言語のバージョン。手元の環境と同じ書き方が通るとは限りません。新しい構文を使っている場合はとくに確認します
  3. その問題が「ランクアップの挑戦」なのか「練習」なのか。同じ画面にあります。ここを取り違えると、一度きりの挑戦を練習に使うことになります
  4. 目標にする通過ランク。行きたい求人に設定されているランクを先に見ておきます

3番目がいちばん取り返しがつきません。「とりあえず1問解いてみる」で本番の挑戦を消費してしまうのが、この仕組みでいちばん多い失敗です。

出題の難易度をどう見積もるか

paizaはランク別に問題を公開しており、受ける前に同じ難易度帯の問題を見られます。ここで見積もるのは「解けるか」ではなく、「時間内に解き切れるか」です。

実務では、動くまで時間をかけられます。この形式では時間が区切られるので、詰まったときに引き返す判断が要ります。1つの方針で最後まで押し切ろうとして時間を使い切るのが、慣れていない人に多い形です。

  • 先に「素直に書いたら通るか」を考える。最適化は、素直な実装が間に合わないと分かってから
  • 入力の規模を問題文で確認する。規模が小さければ、計算量を気にせず書いて構いません
  • 手が止まったら、書き始めた方針を捨てる。同じ方針で粘るほど、残り時間が減ります

この3つは、練習の3回で身につく類のものではありません。普段からアルゴリズムの問題を解いていない人にとっては、ここが時間のかかる部分です。そこに時間を払うかどうかが、経路を選ぶ判断そのものになります。

もう1つ、練習と本番で変わるものがあります。調べながら書いてよいかです。実務では手が止まったら調べます。この形式でも手元の資料を見ること自体は止められませんが、時間が区切られているので、調べる時間もその中に含まれます。普段どれくらい検索しながら書いているかを、練習の1回目で測っておくと、本番の時間配分が読めます。

ランクが証明すること・しないこと

ランクを取ると応募できる求人が広がります。ただし、ランクが示している範囲は限られています。ここを取り違えると、対策に時間をかけすぎたり、逆にランクを軽く見すぎたりします。

ランクが示すものランクが示さないもの
問題文を読んで、要件どおりに動くコードを時間内に書けること設計の判断。どの構造を選び、何を捨てたか
提出前に自分でテストケースを想定できること運用のしやすさ。読み手が引き継げるコードか
指定された言語で書けることチームでの進め方。レビューや合意の取り方
応募できる求人の範囲入社後にその仕事ができるかどうか
スキルチェックのランクが示す範囲。paizaの公表内容から Career’s Net 編集部が整理(2026年9月1日確認)

右の列は、面談と職務経歴書で伝える部分です。ランクを取ったから面談の準備が要らなくなる、ということにはなりません。ランクは応募の入口を開けるもので、通過を決めるものではないと考えると、時間の配分を間違えにくくなります。

この表の右の列は、コーディングテストの対策では埋まりません。設計の判断も、運用のしやすさも、チームでの進め方も、書いたコードを言葉で説明することでしか伝わらないためです。ここが、次の章の「企業ごとの選考」とつながります。

逆に、実務経験が浅い段階ではランクの意味が相対的に大きくなります。職務経歴書に書ける範囲が狭いほど、コードで示せることの比重が上がるためです。経験年数が長い人ほどランクの優先度は下がり、浅い人ほど上がる、という向きになります。

練習にどれくらい時間を使うか

形式の確認が目的なので、長くかける作業ではありません。当サイトが目安として置いているのは、次の配分です。

  • 1回目 — 易しい問題を1問。解けるかどうかではなく、標準入力の受け取りから提出までを通すのが目的です
  • 2回目 — 同じ難易度をもう1問。1回目で詰まった場所が消えているかを見ます
  • 3回目 — 目標のランク帯の問題を1問。時間内に終わるかを測ります。ここで足りなければ、練習を続ける判断になります

この3回で足りないと感じたら、それは形式ではなく実力の問題です。そのときは、ランクを取りに行く時期を後ろにずらすか、ランクを使わない経路に切り替えるかの判断になります。練習を無限に続けるより、どちらかを選ぶほうが前に進みます。

企業ごとの選考で出るコーディングテストは、これとは別物

ここまではサービス側の仕組みの話です。応募先の企業が選考の中でコーディングテストを課すことは、どの経路で応募していても起こります。この2つは性質が違います。

サービスのスキルチェック企業ごとの選考
受ける時期応募の前。ランクが応募条件になる応募の後。選考の一部
出題の傾向公表されている形式に沿う企業ごとに違う。事前には分からない
やり直しランクアップの挑戦は一度のみその選考限り
対策できること形式に慣れる/言語を決める普段書いているコードの説明ができること
サービスのスキルチェックと、企業ごとの選考のコーディングテストは別物。作成 Career’s Net 編集部(2026年9月1日)

企業ごとの選考は、事前に問題が分かりません。ここで効くのは、書いたコードを言葉で説明できることのほうです。なぜその実装にしたか、他の選択肢をどう捨てたか。これは職務経歴書と面談の準備と同じ作業になります。

12社の経路なら、コードの代わりに何を出すか

14社のうち12社は、評価方法としてコードを挙げていません。この経路がいちばん人数が多いので、ここを飛ばさずに書きます。なお、コードの代わりにGitHubが読まれるかというと、GitHubを評価に使うと明記していたのは14社中1社でした。

コードを直接見ない側で読まれるのは、職務経歴書と、面談での説明です。同じ経験でも、示す場所が変わると書き方が変わります。コードで見せる場合は「何を書いたか」ですが、職務経歴書で読まれるのは「どの規模の、どういう体制で、どこを担当したか」です。

  • 担当した範囲を、工程で区切って書く。要件定義から運用までのどこを持っていたか
  • 規模を数字で書く。チームの人数、扱ったデータの量、リクエストの規模。書ける範囲でかまいません
  • 技術の選定に関わったなら、選んだ理由を1行添える。ここが設計の判断を示せる数少ない場所です
  • 使った言語・基盤を、求人票の書き方に合わせる。絞り込みの条件に使われている語と揃えると、照らし合わせが速くなります

最後の項目は、前の章の表とつながります。言語やスキルで絞り込めるサービスは、絞り込みに使っている語がそのまま「相手が探している語」です。職務経歴書の技術欄をその語に寄せると、担当者が求人と突き合わせやすくなります。

この経路では、コーディングテストの対策に使う時間を、職務経歴書に回すほうが結果につながります。12社に応募するのにランクは要りません。

つまずきやすい点

  • いきなり本番のランク挑戦から始める。やり直しがきかない側から入ってしまう、いちばん多い失敗です
  • 得意な言語が対応言語に無いことに、受験の直前で気づく。15種の一覧を先に見ておきます
  • 難易度の高いランクだけを練習する。形式の確認が目的の段階では、易しい問題のほうが向いています
  • 例に載っている入力だけで提出する。10個以上のテストケースで採点されます
  • 実行時間を考えずに書く。手元では通っても、大きい入力で間に合わないことがあります
  • ランクを取ることが目的になる。ランクは応募できる求人を広げるためのもので、それ自体が転職の成果ではありません

コーディングテストの対策が要らない人・向かない人

ここまでと逆のことを書きます。時間を使わなくてよい立場の人がいます。

  • コードを評価に使わない12社の経路で進む人。読まれるのは職務経歴書と面談での説明です。そちらに時間を使うほうが早く進みます
  • インフラ・SRE・情シス・運用の人。成果がアルゴリズムのコードとして表れにくい職種では、ランクが実力の代理指標になりにくくなります
  • マネジメント側に寄っている人。扱った規模や体制を書くほうが実態に合います
  • 普段の言語が対応言語に無い人。別の言語で書けるようにする作業になります。その時間を払う価値があるかは、求人の数を見てから決めてください
  • 転職の時期が決まっていて、練習の時間が取れない人。一度きりの挑戦を、準備なしで使うことになります

当てはまる場合は、対応職種や絞り込みの条件からサービスを選ぶほうが進みます。どこから見ればよいか決めきれないときは、6つの質問で条件に合うサービスを見るという入口も用意しています。

よくある質問

コーディングテストは、エンジニア転職で毎回出るものですか

サービス側の仕組みとしては、当サイト掲載の14社のうち1社です。12社は評価方法としてコードを挙げていません。ただし応募先の企業が選考で課すことは、どの経路でも起こります。「サービスで受けるもの」と「企業の選考で出るもの」は分けて考えてください。

どのランクを目指せばよいですか

求人に設定されている「通過ランク」から逆算します。行きたい求人が応募できるランクが目標で、それ以上は転職のためには要りません。ランクを上げること自体を目的にすると、応募が後ろにずれていきます。

実務経験があれば対策なしで受かりますか

実務の力と、この形式に慣れているかは別です。標準入力の受け取り方や出力の形で止まるのは、実務経験の有無と関係なく起こります。ランクアップの挑戦は一度のみと説明されているので、形式の確認だけは練習問題で済ませておくほうが安全です。

未経験・学習中でも受けられますか

スキルチェック自体は実務年数を問う仕組みではありません。ただし転職サービスによっては、対象を実務経験者に限定していることがあります。受ける前に、そのサービスの対象を確認してください。当サイトの転職サービス一覧では、各社の対象と確認日を載せています。コーディングテストが転職全体のどの工程に当たるかは、ITエンジニアの転職の進め方の7工程で整理しています。

練習に使う問題は、どのランクから始めますか

形式の確認が目的なら、易しいランクから始めてください。難しい問題で止まると、確認したかった「提出までの手順」にたどり着けません。手順を1回通してから、目標のランクの問題に移ります。

ランクを取ったあと、何をしますか

ランクは応募できる求人を広げるものなので、次にやるのは求人を見ることです。取ったランクで応募できる求人が想定より少なければ、ランクを上げるより言語や勤務地の条件を見直すほうが効くことがあります。件数が出るサービスなら、その場で確かめられます。

まとめ

  • 当サイト掲載の14社で、コードを評価に使うと明記していたのは1社(調査日 2026年8月31日・n=14)
  • ただし応募先の企業が選考で課すことは、どの経路でも起こる。この2つは別物
  • paizaのスキルチェックはS〜Eの6段階。提出コードは10個以上のテストケースで採点される
  • ランクアップの挑戦は一度のみ。問題自体には何度でも挑戦できる
  • 書く言語は、求人検索で絞り込める言語から逆算する。言語で絞り込めるのは14社中7社
  • 練習で確認するのは解き方ではなく形式。標準入力・出力・実行の手順を1回通しておく

言語やスキルの単位で求人を見たい場合は、絞り込みの区分が細かいサービスを使うと、対策に使う時間の配分まで決められます。

14社の集計は、当サイトが各サービスの公式サイトを確認して作成した記事データベースにもとづきます。各社の確認日は、転職サービス一覧の各ページに「最終確認日」として掲載しています。

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